IndexNowの導入ステップと実装方法は、大きく分けて「公式プロトコルを使う方法」と「WordPressなどCMSのプラグインを使う方法」の2つがあります。
1. 公式プロトコルを使った導入方法(手動実装)
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APIキーの作成
8〜128文字の英数字で任意のキーを作成し、その文字列をファイル名およびファイル内に記述したテキストファイル(例:abcdef123456.txt
)を用意します。 -
APIキーの設置
作成したテキストファイルをウェブサイトのルートディレクトリ(トップ階層)にアップロードします。
例:https://example.com/abcdef123456.txt
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URLの通知送信
新規ページや更新ページのURLを検索エンジンに送信します。- 単一ページの場合はGETリクエストで送信
- 複数ページの場合はJSON形式のPOSTリクエストで送信
例:
https://www.bing.com/indexnow?url=https://example.com/page1&key=abcdef123456
ブラウザのアドレスバーに貼り付けてEnter、またはサーバー側からHTTPリクエストを送ります。成功すると「200 OK」などのステータスが返ります。
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通知スクリプト例(PHP)
<?php $apiUrl = 'https://www.bing.com/indexnow'; $apiKey = 'YOUR_API_KEY_HERE'; $urlToNotify = 'https://yourdomain.com/updated-page'; $data = array( 'host' => parse_url($urlToNotify, PHP_URL_HOST), 'key' => $apiKey, 'urlList' => array($urlToNotify) ); $options = array( 'http' => array( 'header' => "Content-type: application/json\r\n", 'method' => 'POST', 'content' => json_encode($data) ) ); $context = stream_context_create($options); $result = file_get_contents($apiUrl, false, $context); if ($result === FALSE) { /* エラーハンドリング */ } ?>
これにより、更新URLをIndexNow対応の検索エンジンに通知できます。
2. WordPressでの導入方法(プラグイン利用)
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プラグインのインストールと有効化
WordPress管理画面の「プラグイン」→「新規追加」で「IndexNow」を検索し、Microsoft公式の「IndexNowプラグイン」をインストールして有効化します。 -
APIキーの自動生成と設定
プラグインを有効化後、設定画面の「Let’s Get Started!」ボタンをクリックすると、APIキーが自動生成され、サイトのルートディレクトリに配置されます。Bing Webmaster Toolsとの連携も自動で行われる場合があります。 -
自動通知の有効化
投稿やページの公開・更新時に自動的にURL通知が行われる設定がデフォルトで有効になっています。手動通知もプラグインの管理画面から可能です。 -
通知状況の確認
プラグインの管理画面で過去48時間の成功・失敗した通知数を確認できます。 -
代表的なプラグイン
- Microsoft公式IndexNowプラグイン
- Rank MathやYoast SEOなどのSEOプラグインにもIndexNow機能が組み込まれている場合があります。
導入のポイント
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公式プロトコルは自由度が高いが専門知識が必要
APIキーの作成やサーバーへのファイル設置、HTTPリクエスト送信の実装が必要。 -
WordPressならプラグイン利用が圧倒的に簡単
インストール後、ボタンを押すだけでAPIキー生成と設定が完了し、自動通知も有効になる。 -
APIキーはアクセス認証コードなので第三者に公開しないことが重要。
以上がIndexNowの基本的な導入ステップと実装方法です。WordPressを利用している場合は公式プラグインの導入が最も簡単で推奨されます。独自サイトや他CMSの場合は公式プロトコルに沿った手動実装が必要です。