SEO観点での404エラー対策は、ユーザー体験の維持と検索エンジンの評価低下防止を目的に、以下のポイントを押さえることが重要です。
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正しいHTTPステータスコードの返却
削除したページや存在しないページには必ず「404」ステータスコードを返すこと。カスタム404ページでも200ではなく404を返す設定にする必要があります。これにより、検索エンジンが正しくページの不存在を認識します。 -
適切なリダイレクト設定
ページ移動や削除時は、関連性の高いページへ301リダイレクトを設定し、リンク切れを防ぎます。URLのスペルミスや設定ミスも見直しましょう。 -
noindexタグの活用
コンテンツが存在しないがインデックスされているページには、<meta name="robots" content="noindex">を設定し、検索結果から除外します。ただし、再インデックスされにくいため、今後使わないページに限定して使うのが望ましいです。 -
canonicalタグの設定
重複ページやソフト404と判定されるページには、正規ページを指定するcanonicalタグを設定し、検索エンジンに正しいページを認識させます。 -
リンク切れの定期チェックとサイト構造の最適化
内部リンクのリンク切れを定期的にチェックし、不要なURL変更を避けることで404発生を未然に防ぎます。WordPressなどCMSのパーマリンク設定やプラグインの影響も確認しましょう。 -
ユーザーに配慮したカスタム404ページの作成
404ページはサイトのデザインと一貫性を持たせ、ユーザーが他のページに遷移しやすいナビゲーションを設置します。曖昧なメッセージやクロールブロックは避けるべきです。 -
技術的な管理
.htaccessファイルでの404ページ設定やキャッシュのクリア、パーミッションや文字コードの確認など、サーバー設定も適切に管理します。
これらを総合的に実施することで、404エラーによるSEOへの悪影響を最小限に抑え、ユーザーの離脱防止や検索エンジンからの評価維持につながります。
