UTMパラメータでよくある間違いとその回避法は以下の通りです。
よくある間違い
- UTMパラメータの混同・重複
- 複数のチャネルや広告プラットフォームで異なるUTMパラメータを混用し、トラフィックの分類が誤る。
- URL内に同じUTMパラメータが重複している(例:utm_sourceが2回以上ある)。
- 大文字・小文字の不統一により別のトラフィックとして認識される(例:「Facebook」と「facebook」)。
- 内部リンクにUTMパラメータを付与する
- サイト内のヘッダーやフッターなど共通部分からの遷移にUTMを付けると、外部流入として誤計測される。
- サブドメイン間の遷移にUTMを付けるのも同様に誤計測の原因となる。
- パラメータの記述ミス
- URLの「?」と「&」の使い方を間違える。
- パラメータ値に日本語を使い文字化けする。
- UTMパラメータ名や値に大文字混在や不正な文字を使う。
- URL構造の問題
- 非常に長いURLやハッシュ(#)以降にUTMを付けると、ブラウザや解析ツールで認識されない。
- 短縮URLの仕様によるパラメータ削除
- 短縮URLサービスによってはUTMパラメータが削除される場合がある。
回避法
- 命名規則の統一
チームで管理用スプレッドシートなどを用意し、utm_sourceやutm_mediumなどの値を統一する。すべて小文字で記述することが推奨される。 - 内部リンクにはUTMを使わない
サイト内遷移はUTMではなく別のパラメータや方法で管理し、外部流入のみにUTMを付与する。 - URLの正しい構造を守る
URLの「?」の後に最初のUTMパラメータを付け、続くパラメータは「&」でつなぐ。 - 日本語は使わず半角英数字で記述
文字化け防止のため、パラメータ値は英数字に限定する。 - URLの長さと位置に注意
UTMパラメータはURLのクエリ部分(「?」以降)に付け、ハッシュ(#)以降には付けない。URLが長すぎないかも確認する。 - 短縮URLの動作確認
短縮URLを使う場合は、UTMパラメータが正しく引き継がれているか事前にチェックする。 - リダイレクト後のUTM引き継ぎ確認
リダイレクトがある場合はUTMパラメータが消えないか確認し、必要に応じて設定を調整する。
これらのポイントを押さえることで、UTMパラメータの計測ミスを減らし、正確なトラフィック解析が可能になります。
