
クラウドストレージは今や、個人利用からビジネスシーンまで欠かせない存在です。その中でもGoogleが提供する「Googleドライブ」は、GmailやGoogleフォト、Googleドキュメントといった他のGoogleサービスと連携できることから、非常に人気のある選択肢です。
本記事では、Googleドライブの料金プランについて、2025年現在の情報をもとに詳しく解説します。特に日本国内での料金(日本円:JPY)についても触れつつ、無料プランから有料プランの違いや選び方のポイント、ビジネス利用時のGoogle Workspaceとの違いも含めて説明します。
Googleドライブとは?
Googleドライブは、Googleが提供するクラウドベースのファイル保存・共有サービスです。インターネットに接続されていれば、PC・スマートフォン・タブレットなど、どんなデバイスからでもアクセスでき、写真、動画、ドキュメント、PDFなど様々なファイル形式に対応しています。
Googleドライブの基本:無料で使える容量
Googleアカウントを作成すると、誰でも無料で15GBのストレージを利用できます。この容量は以下の3つのサービスと共通です:
- Gmail(メールの添付ファイルなど)
- Googleドライブ
- Googleフォト(高画質写真の保存)
ただし、Gmailの添付ファイルやGoogleフォトに保存されている画像もこの15GBの中に含まれるため、使い方によってはすぐに容量不足になる場合もあります。
有料プラン「Google One」とは?
Googleドライブのストレージ容量を拡張するには、Google Oneという有料サービスに加入する必要があります。Google Oneでは、以下のような容量プランが用意されています。
Google Oneの料金プラン一覧(日本)
プラン名 | 月額料金(税込) | 年額料金(税込) | ストレージ容量 | 主な特典内容 |
---|---|---|---|---|
ベーシック | ¥250 | ¥2,500 | 100GB | ファミリー共有、Googleサポート、特典割引 |
スタンダード | ¥380 | ¥3,800 | 200GB | 上記に加え、より多くの保存容量 |
プレミアム | ¥1,300 | ¥13,000 | 2TB | VPNサービス(対象国のみ)、最大5人と共有 |
上位プラン(選択制) | ¥6,500〜 | ¥65,000〜 | 10TB〜30TB | 大容量クラウド、プロ向け、特別サポート等 |
※料金は2025年5月時点の日本国内価格です。為替やGoogleの方針によって今後変更の可能性があります。
年額払いと月額払いの違い
Google Oneは月額払いと年額払いの2種類から選べます。年額プランは12か月分を一括で支払うことで、実質2か月分無料になるため、長期的に使う予定がある場合は年額払いのほうがコストパフォーマンスが高くなります。
無料プランと有料プランの違い
項目 | 無料プラン | Google One(有料) |
---|---|---|
容量 | 15GB | 100GB〜30TB |
ファミリー共有 | × | ○(最大5人) |
Googleサポート | ×(自己対応) | ○(メール・チャット) |
VPNの提供 | × | ○(一部地域) |
特典・割引 | × | ○(Googleストア割引など) |
Google Oneのファミリー共有とは?
Google Oneに加入すると、最大5人までのファミリーメンバーとストレージを共有することができます。家族や共同作業チームで利用する場合に便利で、個々のファイルはプライベートのまま保持されるため、セキュリティも安心です。
Google Workspaceとの違い(ビジネス利用向け)
企業やチームでGoogleドライブを使う場合は、Google Workspace(旧G Suite)の導入が推奨されます。こちらはGoogleドライブだけでなく、Gmail(独自ドメイン対応)、Googleカレンダー、Google Meet、Google Chatなどの統合型サービスが利用可能です。
Google Workspaceの主なプラン(日本価格)
プラン名 | 月額料金(1ユーザーあたり) | ストレージ容量 |
---|---|---|
Business Starter | ¥850 | 30GB |
Business Standard | ¥1,700 | 2TB(ユーザーごと) |
Business Plus | ¥2,550 | 5TB(ユーザーごと) |
Enterprise | 要問い合わせ | 無制限または大容量 |
※料金は2025年5月現在、日本円での参考価格です。
どのプランを選ぶべき?用途別おすすめ
1. 個人利用で写真や文書を保存したい場合
→ 100GBのベーシックプラン(¥250/月)がおすすめ。Googleフォトやドキュメント保存には十分な容量です。
2. 家族で共有したい・動画も保存したい場合
→ 200GBまたは2TBプランを選ぶと、ファミリー共有や大容量動画の保存にも対応できます。
3. フリーランス・個人事業主
→ **Google WorkspaceのBusiness Standardプラン(¥1,700/月)**なら、ビジネス用のメールアドレスや大容量ストレージを備えています。
4. 中小企業・チーム利用
→ Google WorkspaceのBusiness PlusまたはEnterpriseが適しています。
支払い方法とキャンセルについて
Googleドライブの有料プランの支払いは、以下の方法に対応しています:
- クレジットカード(Visa、Mastercard、JCBなど)
- デビットカード
- Google Play残高(ギフトカード含む)
- 携帯キャリア決済(一部キャリア)
キャンセルはGoogleアカウントからいつでも可能で、キャンセル後も請求期間終了までは使用可能です。
セキュリティとプライバシーについて
Googleドライブでは、以下のようなセキュリティ対策が施されています:
- 2段階認証によるログイン保護
- ファイルの暗号化(転送時および保存時)
- アクセス権限の細かい設定が可能(特定ユーザーとのみ共有、リンクの限定公開など)
日本国内での利用でも、Googleは個人情報保護法(PIPL)やGDPRなどの規制に準拠しており、ビジネスユースでも信頼されています。
よくある質問(FAQ)
Q1: Googleドライブの容量がいっぱいになったらどうなる?
A: 新しいファイルのアップロードができなくなり、Gmailではメール送受信に支障が出ることがあります。ストレージを空けるか、Google Oneにアップグレードしましょう。
Q2: 無料のまま容量を増やす方法はある?
A: 過去にはプロモーションで追加ストレージが提供されたこともありますが、基本的には有料プランに加入する必要があります。
Q3: Google Oneの契約は家族全員で共有できますか?
A: はい。最大5人までファミリーメンバーとして追加可能で、各自のファイルは分離された状態で使えます。
まとめ
Googleドライブは無料でも15GBと比較的多めのストレージを提供していますが、メールや写真を多く使う人にとっては容量が不足することもあります。そんなときには、コストパフォーマンスに優れたGoogle Oneの有料プランが有力な選択肢となります。
日本国内でもリーズナブルな料金で利用可能であり、さらにファミリー共有機能やGoogleサポート、VPN提供などの付加価値も得られます。仕事やチームでの利用を考えている場合は、Google Workspaceの導入も検討してみましょう。
Googleのエコシステムを最大限に活用するためにも、自分の用途に合ったプランを選んで、賢くクラウドストレージを使いこなしてください。
補足:この記事は2025年5月現在の情報を元にしています。Googleの料金やサービス内容は随時変更される可能性があるため、最新情報は公式サイトでご確認ください。